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トムヤン君って居るでしょうか?

カポン

王室の写真

セットメニュー

ランチメニュー

誰?

金ぴか

パクリたい
2018年06月21日(木)「タイ王室料理を食いに行く」

 同僚に石井君というナイスガイがいて、わたしは彼の容姿・キャラクター共に大いに気に入っている。で、ある日「実はまだ嫁に行っていない一人娘がいるのだが、一度会ってみてもらえないだろうか」と頼んだのだ。
 すると彼は頭を掻きながら申し訳無さそうに、のたもうたのだった。
「すみません小林さん、私は日本人よりタイの女性が好きなんです」
 予想だにしなかった意外な返事にわたしはのけぞった。しかし、ナイスガイの石井君がそこまで好きだというタイの女性とは、一体どんな方々なのだろう、どれほど魅力的なのだろう、はたまたどのようなものを食べていらっしゃるのだろう、と次第にわたし自身もタイへの興味を抱き始めたのである。

 女性には興味が無い(「相手にしてもらえない」が正しい)ので、車で20分の所にあるタイ王室料理の店「カポン」に行ってみることにした。胃袋はまだまだ若いのだ。
 タイ料理と言えば、娘が小学低学年の折、クラスにタイと日本のハーフの女の子がいて、その子のお誕生日会にお呼ばれした時以来である……ような気がする。
 タイ人のお父さんが作った料理はとにかく辛くて、スパイシーというよりスパイスそのものをガシガシと齧っている風で、お呼ばれした人々は次々とその場に倒れていったのだった。わたしと妻はビールで辛さを稀釈し、かろうじて生き延びて現在に至っているという訳なのである。
 ま冗談は今日はいいや……ということで、とにかくタイ王室料理カポンに行った。タイカレーとトムヤンクンぐらいしか知らないので取り敢えずランチメニューとセットメニューの写真だけで判断して、2つ選んでみたのが上の写真である。
 食べログのクチコミに有った通り、日本人の舌に合わせた味付けでややパンチ不足の感は歪めない。それを責める気は毛頭無いし辛けりゃ良いってものでもないだろうが、生春巻が癒しになるぐらいの刺激はもうちょい欲しい気がした。
 ただ\800のランチの中の焼豚がメチャクチャ美味くて、それだけでもう一度来たいと思ったのもまた事実だ。料理にも出会いの喜びというのが有るのだネエ。安いし。
 好きな料理(味)に出会うと「何と何と何で味付けしてあるな、よし家で作って再現してみるべし」と考える悪い癖がわたしにはあるのだが、この焼豚だけはまったくわからなかった。男64歳、"知らない味"であった。

 食べログの評価は「3.08」と高くはないが、受付のタイのご婦人は親切だし、店内に飾ってある調度品も眺めていてなかなか楽しい。金ピカ好きにはたまらない。眉唾的似非王室雰囲気も病みつきになりそうだ。
 タイの女性にもその内興味が湧いて……。