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「京都へ行けよ」と言うなかれ

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2018年11月24日(土)「食べログ1位店巡り」

 “豚味噌の会”の玲奈ちゃんと久しぶりに飯を食おうということになった。なんと7ヶ月振りだ。振られてばっかりの懐石料理屋「宮本」に予約を入れようとすると「24日は臨時休業日なのですよ……」と言われてしまった次第。よっぽどこの店とは縁が無いものとみえる。
 で(?)急遽「千葉県・食べログ1位店巡り」というのを始める事にした(笑)。
 まあ、わたしがポックリ逝ったり、彼女がアッサリ嫁に行ったりした場合は即終わりの企画だが、食い物屋の種類は無限にあるのでネタ的には暫くは困らずに済みそうだ、ハハハ。
 で、初っぱなはやっぱり体にやさしい日本料理である。

京料理かねき
千葉県流山市流山5-19-4
電話04‐7158‐0068
(食べログ 千葉日本料理ランキングTOP20)
https://tabelog.com/japanese/chiba/rank/

 流山市というのは千葉県でもかなり埼玉県寄りの所なので、玲奈ちゃんには電車で直接来てもらった。帰りは彼女を自宅まで送るつもりでいたので、わたしは車で向かったが、3連休も影響してか渋滞にはまり2時間半。運転は好きなので苦にはならないが、間に合わなかった場合を考えながらの運転は心臓に悪い。
 渋滞を抜けた後は暴走族のようにすっ飛ばしたので結局30分前に流山駅に到着。とても小さな駅で車を停める場所が無い。わたしはハザードを点けたまま車中で待機した。
 程なく彼女を乗せた電車が到着。改札から出てきた白いコート姿を見た途端、緊張してしまった。
「お店はここから800mのようです」
「すぐ着いちゃいますねえ、会長」
「小さな町ですよ、駅前にコンビニも無い、オシッコもできない」
「ご飯だけを食べにわざわざこんな知らない町まで来るなんて、変な私たちですねえ、会長」
「そうです……かねえ」
 7ヶ月振りだというのに、お互いこんな会話しか出来ない。

「本日は御予約のお客様のみです」の看板が出ている。かなり繁盛している様子。口コミから想像して「高級店」のイメージだったのだが、テーブルに挨拶に来る板前さんが妙に愛想が良かったり、料理を運んで来るお婆さんがその場で世間話を始めたり、となかなかに家庭的なのである。その辺も人気の一因かも知れない。
 料理については素材や調理法を板前さんが一品ごとに丁寧に説明してくれるのだが、何故か部分的にしか記憶に残っておらず残念な限り。いよいよ“ボケ”であろうか? 後で写真を見返しても「これ何だったっけ?」てな感じである。ボイスレコーダーが必要な歳になったのだろうか。

@ホウレン草と小海老と数の子とトンブリの和え物。醤油を一滴だけ垂らしたい感じだったが、この店のテーブル上には調味料の類いは皆無だった。ま、素晴らしいことだ。
Aハモ寿司と栗を渋皮ごと潰して絞りにしたものと、銀杏を潰してフライにしたものと、あとは……忘れた。あ、何かが入った卵焼きもあったな。
Bブリの刺身。刺身の下には大根おろしが敷いてあって、それを刺身で巻いて食うのである。初めての味、一度家庭でお試しあれ。とてもさわやか。「生のブリ大根ですね」と言うと運んで来てくれたお婆さんがニニッと笑った。
C巻き湯葉を片面揚げにしたものにキノコの餡(あん)をかけたもの(おそらく)。醤油味の餡がちょっと生っぽいというか浅い感じがしたが、キノコの味と香りを殺さない為の策だろうか?
D肉か魚を選ぶようになっていて、これはわたしが選んだカマスの粕漬け焼き。皮も食うのが礼儀。手前の豆は砂糖煮のようだったので玲奈ちゃんにあげた。
Eこっちは玲奈チャンがチョイスした豚の角煮。トロットロ。鼻を膨らまして「美味しい、美味しい!」と唸っていた。彼女の鼻は実に分かりやすい。
F炊き込み御飯とお新香と赤だしとだし巻き卵。このだし巻き玉子がボリューミーでプルンプルンで素晴らしかった。身長を5cmにしてこの暖かい卵の上で裸で寝たら、超気持ちよさそう…と思いました。
Gコシの無いズルズルの葛餅。黒蜜ごと全部飲みなさいということらしい。「京料理だから今日だけは」と一人で笑いながら飲み干すと、一気に血糖値が上がり壊れてゆくわたしの脳細胞だった。
 なんやかんや言いながら、結構覚えているじゃあ〜りませんか!


 ちょっと量的に食い足らず、店を出た後“スシロー”へ直行。
 “スシロー”に入ると何故だかやっと打ち解けて「疑似親子・仲良し二人組」に戻れた気がした。わたしは寿司を5皿食い、彼女はスイーツを3種食った。
 変だろう〜!(杉ちゃん風に)