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知らない事は山ほどあるのだ


7月2日

7月16日

9月4日

10月1日

あららピンボケ
 
2020年10月01日(木)「蕎麦は二期作だったのだ」

「ながら 長生庵(蕎麦屋)」に行く。ほぼ月1回ペースの外食巡回定番店(?)になってしまった。ま、1位はダントツで茂原のスシロー、ほぼ毎週行ってるねえ、米は糖質そのものなのに。お茶碗1杯の米は角砂糖14個分なんですぜ〜。あ、そういう話じゃないのだった。

「辺り一面真っ白の蕎麦の花」というのは今年は残念ながら見られなかった。写真を撮りたかったのだが。
 実は7月2日に訪れた時点でポツポツ花が咲き始めていて、そろそろだろうと9月4日に行ってみたところ、なんと既に刈り取られて収穫されてしまった後だったのである。跡地はきれいに耕され、10cmほどの何か別の苗らしきものがビッチリ植えられていたのである。
「寒い季節に向けて、キャベツか白菜かも知れんなあ」
 わたしと妻は残念だ残念だと声に出して落胆し、嘆きながら¥1400の天麩羅蕎麦を音を立てて啜ったのだった。花より団子とはこういう事である。
 あいや、そういう話でもないんだった。

 秋元牧場の入り口を通り過ぎて、登り坂のカーブを一気に詰めると、突然見晴らしのいい丘が出現する。
 わたしと妻は目を丸くした。白い丘だ。雪が積もったような白い丘だ。
「あれ、蕎麦の花じゃないの?」
「……かも」
 近づくにつれ確実になって行く。それは明らかにキャベツや白菜ではなかった。見逃した筈の「辺り一面真っ白の蕎麦の花」であった。

「二期作と二毛作の違いを述べたまえ」
「二期作は同じ土地で1年に同じ作物を2回収穫すること。二毛作は同じ土地で違う種類の作物を2回収穫すること!」
「へ〜、知ってるんだねえ」
 わたしは妻がそんな事を知っているのが意外だった。バカにしている訳ではない。都会育ちでそんなことには全く興味が無いだろう、と思っていたのだ。
 天麩羅蕎麦をまたまたズズズと啜りながら、わたしの知らない彼女がまだまだいっぱい居るのかも知れないなあと思った。
 もう40年一緒にいるのに、夫婦というのも二期作なんだなあ。ぜんぜん意味が分かりませんけど……。

小林 倫博