誘惑には負けることにしている

最後の一株だった

こんなのが成る訳よ

中国人が密輸するのよ

春を待つだけだ
 
2023年12月12日(火)「シャインマスカットの誘惑」

 毎年20Kg以上の収穫があったマスカット(葡萄)の木が、去年突然に枯れてしまって、まあそれを機に「終活」の名目で他のサクランボや薔薇の木も切ってしまった。草むしりも結構な手間だし、いずれ体も動かなくなるのは分かっている。だから近いうちに庭をコンクリートで固めてしまおうと思っていたのだ。ところがである「シリアルナンバー」と「海外持出禁止(農林水産大臣公示有り)」の文言の誘惑に負けてしまって「シャインマスカット」の苗木を買ってしまった。我ながら実に情けない奴だ。ブレまくりじゃないか! 妻も「終活、終活!」と叫んでいたくせに「シャインマスカットなら、まあいいんじゃない?」とかウーバーイーツの節で言っている。呆れた馬鹿夫婦だ。

 11月の中旬に買ったのに、ずっと放ったらかしで可哀そうだったのだが、前のマスカットの枯れた原因が根に鉄砲虫が入ったのではないかという思いがあったので、ずっと対策を思案していたのである。「害虫は下草の中にいる」がわたしの辿り着いた結論。では下草の繁殖(?)から守るにはどうしたらいいか? そして辿り着いた方法が4枚目の写真である。コンクリート枠の下は当然抜けている。これなら地植えと同じように根が自由に伸びてゆけるだろう。さらに下草がはえたら簡単に抜いて除去できるはずだ。見栄えは悪いが、原理は盛り土と同じだ。

 さてさて、来年新芽が出てくれるだろうか。一昨年植えた(おととしも植えたんかい!)「巨峰」は生体反応を一度も示すことなく枯死してしまった。頼むよまったく。
 仮にシャインちゃんが無事芽吹いたとして、何年目から実が成るのであろうか。果たしてわたしにシャインマスカット狩りの日は来るのであろうか。「植えなきゃ良かった」と三途の川辺まで来て悔いるのであろうか? 哀れな人生だなあ。
 小林 倫博