勤務中に花見ができる病院

結構大木なんです

手入れされてないけど

ソメイヨシノですかね

ハクビシンがいます

幹も立派です
 
2023年03月24日(金)「サクラ咲く」

 職場で親しくさせてもらっているHドクターが、すれ違いざまに「サクラが咲いたじゃない! よかったじゃない!」と笑いながらつぶやいた。
 3月いっぱいで契約が切れて、我々が病院から撤退するのをそのドクターはとても残念がってくれていたのだ。
 詳しくは語れないが大どんでん返しがあって、また3年間の契約延長になった。談合とか贈収賄とかではないですよ(笑)。
 
「サクラ咲く」と「サクラ散る」はその昔、大学入試などの合否を電報で知らせる際の常套句であった。実際わたしも武蔵野美術大学に受かった時に実家にそんな電報を打った。固定電話も携帯電話も無かったからねえ。
 今回の我々に関して言えば、一度完全に散ってしまった花びらが、花咲じじい(誰?)の一言で一斉に元の枝に戻って満開になった感じで実に奇妙な感じである。
 妻はわたしの体を気遣って「もう辞めたら? 睡眠不足が一番早死にの原因なのよ」と常々言っているし、娘も「契約更新になってももう辞めるんじゃなかったの?」と犬の散歩を全てわたしに押し付けようとしているのだ(笑)。

 69歳でまだ働く場が有り、必要とされていることはとてもありがたいが、正直なところ「サクラ咲く」であるのかかどうかは今はよく分からない。
 小林 倫博