２０１４年０６月３０日（月）「　パトロール　」

　鵜原理想郷や亀山湖にカヌーを漕ぎに行きたくて気は急いているのだが、写真を見て珍しく娘も行きたいと言い出したものだからスケジュール調整が大変になってしまった。犬の散歩の負担を減らすために、なるべく家族各人の休みが重ならないようにしてきたのだ。クソ暑くならない内に行きたいのだが、鵜原も亀山もおそらく７月になりそうである。

　お気に入りの床屋に髪を切りに、スーパーカブで大網まで行った。梅雨の合間の晴天で気分は上々。ついでに１２８号線を茂原まで飛ばす。小中川という川を発見した。５０cmぐらいのカルムチー(雷魚)が２匹、ゆったりと泳いでいる。その回りにおそらくその２匹のつがいのものであろう稚魚がたくさん群れている。家族なのだろうか、ちょっと珍しいものを見させてもらった。
　調べると、数Kｍ下流で南白亀（なばき）川とつながっているようだ。ということは海まで行けるということだ。所詮、用水路のような川だからビールを飲みながらといった優雅なカヌーはできそうにないが、探検隊カヌーなら十分いけそうだ。遥かに水門なども見える。何度かのポーテージ（陸に上がってカヌーをかついで運ぶこと）は必須のようだ。仕事でやってるように見せるために早急に「スカポン探検隊」の旗を作らねばならない。小さく「千葉県」とか入れておくと、スカポンという生き物の生息調査隊みたいで堂々と馬鹿ができそうだ……これは詐欺というものでしょうか？

　茂原市のワンダーレックス(ハードオフのきれいなリサイクルショップ版)まで行って宝探し。無線ランカードを100円でゲットした。我が家ではですね川崎さん、無線ランのステーションを設置していないにもかかわらず、近所のお宅の電波が拾えるのですよ。「iPodタッチ」をいじっていて発見したのだ。ノンセキュリティで電波を飛ばしている（使っている）方がいるらしい。これは詐欺というものでしょうか？(後日談だがこのカードは立派に使えてます)　それにしても１００円は偉い！

　さらに走る。スイカを買うためだけにわざわざ成田まで行ったりすれば、ネタ的には大胆で面白かろうと思ったりしたが、夕方の犬散歩に間に合わない。世界で一番スイカが好きだが、成田のスイカは相当に旨いらしい。妻にも誉めてもらいたかった(犬か！)が、これは先送り。
「成田まで行った事にして、その辺でスイカを買って写真を撮っちゃえばよかったのに」って奥さん！　それは詐欺ですぜ。

　３月に根付きの蓮根を放り込んでおいた“トモチン沼”を見に行く。蓮の花が咲いていたらカヌーを出して水上からの写真を撮れるな、などと期待したが花はおろか葉っぱも確認できず。
　やっぱり腐ってしまったのだろうか。それとも誰かが「ア!! 蓮根だ、カラシ蓮根を作るべー！」と盗ったのだろうか。放り込んだときは見えていたのに、跡形もないというのがそもそも許せない。
　何にもないから詐欺もできやしない。蓮根の行方はブルーギル君だけが知っている。

　一通りパトロールして近所までもどってくると大事件が勃発していた。ビーグル友達のラブ君のうちの前の道路が陥没しているのである。先日「役立つジジイ（５／２２）」で書いた村田川が大雨のせいで道路（アスファルト）下の土を削ってしまったらしいのだ。ラブ君家はまったくもって困っているのである。というか危険なのである。
　おまけに川は県のもの、道路は市のものらしくて、県と市でどっちが費用を出すかでもめてしまって工事の目処がまったく立たない、というのである。実に馬鹿馬鹿しい話ではないか！　言うにことかいて「怖かったら言ってください。代わりの部屋はすぐに用意できますから」などとほざいたそうだ。
「お役人様は的外れ」我ながらこれは正しくていい標語である。標語で思い出したが兵庫県の泣き虫県会議員はすぐに罷免したほうがよろしい。任期中だからと甘くしては、ああいうのに給料を払っている人々がかわいそうだ。外国だったら暴動ものでしょうに。
　ラブ君家の話だった。
　イギリスなどでは川の両脇５００ｍ以内には建物も農耕地も作ってはいけないのだそうだ。生活排水や農薬による汚染を防ぐためなのだが、すごいなあと思う。水田耕作に便利という日本特有の事情はあるけれど、まず日本の政治家にはそういう意識すらないだろうと思う。日本で鱒の泳ぐ川は望めないのだ。川は動くものだ、という意識が無いからコンクリートで無理やり“溝”にしてしまうのである。治水っていうものねえ、共生でなければと思うのだが。
　
　屁理屈ばかりの無力な「役立たずジジイ」になってしまった。