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ニホンリスは現在数がどんどん減っているのである。だから捕まえて食べたり、毛皮にしてはいけません。

※写真は借り物です、あしからず。

2015年07月01日(水)「 ニホンリスを見た 」

 雨が本降りになる前に犬散歩を済ませてしまおうと、5時半に出発。雨が降っていると犬どもの方が嫌がって、ウンコと小便を済ませてさっさと帰ろうとするのだが、そうは問屋が卸さない。わたしのポケットには剪定バサミが忍ばせてあるのである。
 再三言っているユスラウメがなんと挿し木が出来るらしいのである。となれば道路側にヒョロリと突き出た枝をチョキンと切って失敬してしまおうという作戦である。十分に犯罪だが、昔から「枝泥棒は泥棒に非ず」と言われているではないか!

 リュックに枝を収納してしまうと、なんだか急に元気が出てきて遠出をしたくなってしまった。もう本格的に降ってはいたがモンベルのゴアテックス製レインジャケットは無敵なのである。
 岐路に立つ度に犬どもの方が「どっち?」という顔をする。わたしが遠回りの道を選ぶとさらに「マ〜ジ? こんな日に」といった顔をする。こいつらはどんどん横着な人間のようになっていく。

 散歩に出てからやがて2時間…という頃だから、もうわたしも犬どももけっこう疲れてきていて、テクテクヨボヨボと歩いていた。あと15分で家だ。
 すると「くたびれたジジイとデブデブ犬だなあ、危険度ゼロ」と見透かした様子で道をニホンリスが横切ったのである。さらに道路の真ん中で止まり、こちらを一瞥する余裕まで見せた。
 わたしは呆然として写真を撮るのも忘れ、犬どもも追いかけるどころか「リスですなあ」などと言っている。
「バーカ」
 ニホンリス君は余裕でスギの木に飛びつくと、いっきに駆け上がって行った。
「ソラ君、キラちゃん、今のはネズミ目・リス亜目・リス科・リス亜科・リス属のニホンリスでしたよねえ?」
「だ・か・ら、そう言ってんじゃないのさっきから……」


 元猟師の源爺から「リスは結構いるっさ」と聞いてはいたのだが、なんとなんと7年目にしての初遭遇であった。
 速写の練習をせねばなあ。嘘つきジイサンとか言われてるからなあ、最近。