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焚火が有れば何も怖くない

肉が無いなんて…

肉が有ったんですね

やっと鳥スキだ

オー!神の恵み

いつまで食ってんだ
 
2021年01月20日(水)「何という為体」

 自分で書いていてなんだが「為体」を「ていたらく」と読むのを40年振りぐらいに思い出した。元々は「人の様子」「ありさま」といった意味らしいが、現在では、ののしったり自嘲をこめたりして、好ましくない状態の表現に使う。それにしても忘却40年間だ、やっぱり1日1日少しずつボケて行っているんだろうなあ。

 11月の「渡り鳥の会」で、寒さ厳しき冬の間はしばらくキャンプは止めておきましょう、と決めた。が、車中泊仕様のハイゼットカーゴと自立式のタープとマイナス25度でも快適に寝られるダウン製の寝袋を手に入れたので、それらを試してみたくなった訳である。もちろん車中泊はわたしで、ネモッちゃんが寒風吹きすさぶ中でのテント泊である。だからマイナス25度寝袋は彼に譲った。彼は北海道出身、わたしは鹿児島出身だから、この選択は正当である。毛穴の数が違う(冗談じゃなくこれは本当の話)のだ。

 料理は11月に引き続き「鳥スキヤキ(もも肉)」と「バジル風味の蒸し鶏(胸肉)」と「紅はるかの焼き芋」と「焼きリンゴ」と「サバの葱生姜味噌焼き」。まあ食い過ぎだネ。アルコールはわたしが「いいちこ」1本、ネモッちゃんが「鏡月」を2本でいつもの定番を適量ペース。まあ飲み過ぎだけどネ(笑)。場所はいつもの横芝光町・栗山川河畔。
 前回酔っぱらったジジイが運転をミスって、堤防から木道に車ごと落ちたので「キャンプ禁止」の看板が立てられていやしないかと心配したが、そんなことはまったく無し。田舎はそのへんの所(?)がおおらかでいい。「落ちる奴は落ちればいい、死にさえしなきゃあいいんだよ、それが人生だもの 相田みつを」といった所だろうか(笑)。

 自立式タープはことのほか便利で、ちょっと運動会テントのような雰囲気が恥ずかしいが、男2名で組めば3分で設営終了。畳んだ際の図体がでかいが、車も大きくなったのでまあいい買い物だったと思う。ダウンの寝袋はさすがにダウンがいっぱい詰まっているらしく重い(って言ったって1.5Kg)、わたしのマイナス10度対応(1Kg)のものより立派だ。後日談だが、汗ばむほどで暖かいと言うより暑いぐらいだったらしい。普通使いにはどうなんだろう? 冬山登山でもいけるかも知れない。(※YOGOTOというメーカーで¥6000ぐらいだがとても優秀、こういうのは中国製でも許す)

 
 準備万端整って、コンロに火を入れた。無水鍋にオリーブオイルを引いて「さあ食うぞ!」と箸を持つとなにか嫌〜な予感がした。タッパーが一つ見当たらないのに気付いたのだ。クーラーボックスの隅から隅まで探したがそいつは見つからなかった。用意したのは確かなのだ。自宅の冷蔵庫の奥の方に入れたシ−ンを思い出した。
「ネモッちゃん……どうやら……肉を忘れてきたようなんだ。だから……今日は特別に……野菜スキヤキってことでどうだろう? 俺的には健康的だと思うんだけど……?」
「何という為体、死んでしまってください、もう完全にボケが始まってるんじゃないですか小林さん! MRIを撮ってもらった方がいいんじゃないですか? スキヤキで肉を、肉を、肉を忘れるなんて、肉を、肉を、野菜スキヤキなんて聞いたことが無い訳ですよ、僕は!!」

「ていたらく」という言葉は、ま、上記のような使い方をする訳です。是非覚えて使ってみましょう。強く言い過ぎると人間性を疑われて友達や彼氏彼女を失いますからご注意を。

※肉は現地の薬屋兼コンビニの「Yac's」で1.5Kg 調達しましたさ〜。そういう店は肉の在庫が少ないからねえ、結果全部買占めた形になって店員が嫌な顔してました(笑)。