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「皮でつながったかしわ肉」の説あり


釣れる気がしない

え〜い、飲みだ飲みだ

かしわのひきずり

煮え過ぎぐらいが美味い

焼き鳥は塩に限る

天才的な焚火師

落ちちゃった!

2日目の絶景
 
2020年11月18日(水)「かしわのひきずり」

 愛知県あたりでは、鳥肉を使ったスキ焼きを「かしわのひきずり」というそうだ。名古屋コーチンなどの有名でいい食材があるから、さぞ美味いのだろう。”ひきずり”っていうぐらいだから、いつまでも箸が止まらないんだろうかなあ。
 ということで(?)今回の「渡り鳥の会」は鳥スキ焼きである。今年の5月に初めてスキ焼きをやったが、トマトを入れてそれがとても美味かった記憶がある。渡り鳥の会は基本的には鳥の胸肉を食う会だが、今回はモモ肉を使うことにした。ポリシーのポの字も無い。その代りと言っちゃあなんだが、胸肉は焼き鳥で食すのだ。ルールなんてすぐに変更できるのだ。菅政権と同じであるのだ。

 スキ焼の日は、釣りが大漁という実績がある(前回だけだけど)ので期待したが、時期が時期だけに当りも無い。魚肉ソーセージも使ってみたがクソだ。あっという間に心が折れて飲みたくなった。っていうかそこは毎回だなあ(笑)、アルチュー。
 モモ肉は美味い、さすがに胸肉の倍近い値がするだけの事はある。ジューシーで柔らかくて、割下の浸み込み方がいい。今回も途中でトマトを入れてイタリアン風にし別腹を作って舌を遊ばせる。きのこ類もグーだ。

 
 珍しく先客がいて、明るい内はすぐ下の木道で釣りをしていたが、やはり釣れなかったのだろう、早々に切り上げて飲食が始まった。まあ、こっちはとっくに出来上がっていたので、遅れをとったと思った訳でもあるまいがものすごいピッチで飲んでいるように感じられた。まあ、うるさいのなんの南野陽子。
 で、翌朝。ネモッちゃんがもうテントを出て煙草を吸っている気配があったので、わたしも起き出して椅子にかけて「けっこう遅くまでうるさかったですねえ」などと話していたのだ。すると昨夜一番盛り上がっていた爺さまが起きてきて、車に乗り込んでエンジンをかけた。そして動き出したな、とぼんやり見ていたのだが、なんとそのまま栗山川にダイブして行ったのである。厳密にいうと川にではなく、下の木道と堤防の間に落ちて引っかかっている状態。着水こそしなかったが爺さまが乗っている。わたしら2人は駆けつけましたサ。爺さまは「あら、あら、どうしたんだろな、どうしたんだろな」とか言っているが、怪我はなさそうだった。
「飲み過ぎなんだよ、おまえ」と腹のなかで言いつつ、ドアをこじ開け助け出した。が、腹の中では可笑しくて可笑しくて。ハイ、ほんとにひどいわたし達であります。
 レッカーで引っ張れば車の腹がボロボロに傷つくだろうし、クレーンで吊りあげるしか方法は無いだろうなあと話しながら、退路がふさがるおそれも有って早々に引き揚げた。
 前日と同じ釣り場に着くと素晴らしき日の出が始まった。が、一向に当たり無し。時間は有効に使おうという事になり散会。なんとなんとわたしは10:00には自宅に着いていたのである。
 
 冬は釣堀でフライフィッシングですよ。
 
小林 倫博