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「世界一マスクが似合いますね」と言ってはいけない
 
上半顔と下半顔という言葉を流行らせましょうよ!
2021年11月29日(月)「上半顔と下半顔」

 新型コロナの「オミクロン株」で世界中が騒いでいると言うのに、わたしは「上半顔(じょうはんがん)」「下半顔(かはんがん)」という言葉を思いついて、もう2時間もニヤニヤしているのである。

 コロナ禍が始まって以来、ほとんどの人がマスクをつけて歩いている。すっかり定着した。そのせいか時々ノーマスクの人を見ると、奇妙な違和感を覚えてしまうようになってしまった。何か人間ではないもの、ゾンビや野生動物を見た時のような気分になるのだ。一体全体何故なんだろう。いつの間にか、下半顔は見ては(見せては)いけないもの、見ると嫌な気分になるものといった錯覚に陥ってしまっているのかも知れない。

 敢えて爆弾発言をするが、わたしはマスクをした女性で未だ不美人を見たことがない。マスクをしてさえいればみんな美人である。初めに言っておくが、以降の文章は女性蔑視ではなく、美学から推測する一種の心理学である。だから誤解しないでいただきたい。なぜならば、さる女性に聞いたのだが、女性も男性のマスク姿を見る時、同じように感じると言うのだ。ぶっちゃけて言えば、みんなイケメンに見えるらしいのである。だから、これは研究であり分析なのである。何の役にもたたない……けれど。

 上半顔にも色々あるのは分かる。しかしメインのパーツはやはり目だ。パッチリした愛くるしい目、いかにも幸薄そうな糸目、アングロサクソン目、奥目、一重、二重、八重、九重……、ET目、魚目(魚の目ではない)、鳥目(夜見えなくなるやつではない)など等。しかしどんな上半顔であっても、それを見た男性(女性も)はマスクの下にその目に合う理想の下半顔を創造(想像)するものなのである。よってこの世は美人(イケメン)だらけになってしまった訳だ。コロナがもたらした唯一の幸せと言っていいだろう。本当に素敵な女性ばかりが街を歩いている。ウハ。

 さてここで逆転の発想をしてみよう。もしも世の中の女性(男性も)が全て上半顔にマスクをして歩いていたらどうなるか想像してみていただきたい。「それはアイマスクって言うんだよボケ!」とか「見えなくて歩けねえんだよカス!」とか言わないで深く考えてみようじゃないか諸君!
 その場合、果たしてみんな美人に見えるかどうか、みんなイケメンに見えるかどうか、ちょっとの間でいいので考えてみて頂きたい。
 ううむ、どうですか? だよねえ? それは無いよねえ。きっとだれもそれを否定しないと思う。そしてさらに追及していくと興味深い結論のようなものが見えて来るのである。


「不細工な目」が無いように、わたしは「不細工な口」というのも無いように思うのだ。大小、厚い薄い、色味(赤、白、青、黒、紫、黄土色)等々、もちろんたくさんの口の種類があるが、単独で醜いという口はほとんど無い。口もみんな可愛いのである。
 つまり、ほぼ結論になりつつあるがもっとも重要なのは「鼻」なのではないだろうか。鼻マスクの女性(男性)はたいがい不美人(ブサ男)だ。
 さてさて佳境に入ってきたが、この「鼻」をどうするかは、次の項でお話ししよう。“全世界の幸せな明日のため”がテーマである。真剣なんだから (つづく)
 小林 倫博