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「職権を発動しちゃうよ〜」じゃダメなのだ
 
2021年05月10日(月)「“イチケイのカラス”がおもろい」

 原作と違いすぎる(サブ主人公の性別まで違う)ということで、一部ネット上では否定的な意見も有るようだが、わたしは原作も知らないし、黒木 華ちゃんのファンなので、おもろくておもろくて、この「イチケイのカラス」に今どっぷりはまってしまっているのだ。

 フジテレビ、月曜、21時(いわゆる月9)のドラマである。
 知らない人の為に簡単に説明すると、裁判官の話なのですネ。まあ、普通に考えると裁判官のお仕事というのは、検察側と弁護側が提出した証拠等を考慮して公平な判決を下す、と言った事なのでしょうがこのドラマの主人公は少しでも納得できないところがあると「職権を発動します(毎回の決まり文句)」とか言っちゃって、徹底的に検証し直して真実を導きだして行く、と言った展開な訳です。裁判官にそういった職権が有ったとは初めて知りました。色々と勉強にもなるのです。
 最近のドラマのほとんどがそうであるように、ドロドロした大筋が根底にあって、回を追うごとに全ての小さなストーリーが最終的に繋がって行くといった仕立てになっている。

 わたしは5/3の第5話から観始めたのだが、1回目から観なかった事が悔やまれて悔やまれてとうとうFOD(フジテレビ オンデマンド)の有料プレミアム会員に申し込んでしまった。これがまた何度でも観れて素晴らしい。すでに1話を4回ぐらいずつ観たからとっくに元(月額950円ぐらい)は取れている勘定だ(笑)。その他の映画もドラマも見放題で本当にお得です。それに脱会はいつでもできるしね。

 現実的にもまた現代的にはなおさら、正義というものは実に複雑だが、真実は一つと考えればそれを明かそうとする者はいつの時代でも実に格好いい。弁護士ドラマは数有れど、裁判官というところが新鮮なのだな。それと私見だが、このドラマの成功は竹野内豊さんの声と口調によるところも大だと思う。声には絶対に良し悪しがあるのだ。同じ台詞をしゃべっても声によって説得力に大差がでる。菅総理が可愛そうになってくる。
 毎回の平均視聴率が13%を越えているらしいから、まあ多くの人々が「俺も裁判官になれば良かったなあ」と思っているのだろう(笑)。簡単にはなれないけどね。
 あとちょっとで終ると思いますが、観てみる価値ありです、なかなかになかなかなのです。

 小林 倫博