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“勢い”はお金では買えませんな、オッホッホ。
2017年06月04日(木)「 勢い 」

「勢(いきおい)」という力士の名前がいい。ありきたりに「勢い山」とか「勢い海」とか「玉の勢」などにしなかったところにセンスを感じる。コピーライターとかが一枚噛んでいるのだろうか。
 将来勢いが無くなったらどうするんだろうという懸念は多少あるが、まあその時はその時で「復活王」とか「回春丸」とかの四股名に変えればいいだけだ。

 人間でも動物でも植物でも、勢いの有る奴はやっぱり見ていて気持ちがいい。年齢とおおいに関係あるのは分かっているが、たまにわたしと同年代の奴でも「ド」が付くぐらいに勢いの有るやつが居たりするから、びっくりする。犬の散歩でよく会う65歳ぐらいの男は、物凄いスピードで1周1kmの公園を一時間ほど走りっぱなしだ。もしわたしが同じ事をしたら即死だろう。一体全体何を食べていればああなるのであろうか? 聞いてから死にたいものである。

 庭の植物達が勢いに溢れてきた。夏という季節は本当に凄い。妻が去年拾ってきて植えた「ヤマゴボウ」は宿根の分も実生の分も旺盛に茂り放題。絵を描くために植えたらしいのだが、さっさと描いて処分していただきたい。庭に植えんでもそこらじゅうの山にいくらでも有るんだから。
「イエローベリー」も化け物のようなシルエットになってきている。ジャムにはできない生食専門の木苺だが、物凄く強い品種らしくて、何メートルも離れた地面から突然シュート(新芽)を出して繁殖していくのでたまったもんじゃない。他の植物を駆逐するのだ。秋本牧場から引っこ抜いてきて植えたものだが、小さな庭に植えるべきではなかった。最近はブラックベリーにより心ひかれているので、イエローベリーは殺しちまおうかな……。熱しやすく冷めやすく別れ際は冷酷非道、わたしは生来の浮気者なのである。
 牧場の鉄条網の替わりにしたと言われる「ナニワノイバラ」はその刺も頑丈で容赦なくわたしの手を血まみれにするし、葡萄の蔓もじきに屋根まで届くだろう。一度まったく手を入れずに2〜3年放っておいてみたいと思ってみたりもするが、ジャングルのようになった場合、やはり住む人間もそれなりの格好をしなければならないだろうし、ターザンになれと言われればなってもいいが、毛皮のパンツは“しまむら”には売っていないのだ。さらに妻と娘にも着せるものがない。ということでまめに手入れをせねばならんのだ。ダハ。

 苗を買って育てている唐辛子類と越冬させたハバネロ、ハラペーニョは勢いがある。韓国唐辛子と日本唐辛子(鷹の爪ではないらしい)はもう5cmほどの青い実を、それぞれ30個ほどずつ付けている状態。特に韓国唐辛子の勢いがすごくて、なんとなく国の力を象徴しているようでなんだかなあ、悲し悔しい。頑張れ日本!
「豚味噌の会」の会計担当が今月は20日に遊びに来る予定なので、目が飛び出るほど辛い創作料理を今模索している。「唐辛子を食べ過ぎて肛門が痛くなるなんて嘘に決まってる!」などとナメたことを言っているので、ちょっと懲らしめてやらねばならない。
 それにひきかえ、種から蒔いたやつはまだまだ小さい。間引いて、植え替えて、グレないように大事に大事に育てているが、今年も憎っくきダンゴ虫軍団はわたしのベイビーたちを狙っていて、夜討ち朝駆けでやって来るのである。縫い針で一匹ずつ刺して「ダンゴ虫ダンゴ」を作ってみたが、2本作って吐きそうになって止めた。倉庫に“ダンゴ虫コロリ”みたいな薬があったので撒いて今様子を見ている。
 実生の子たちに本当の勢いが出てくるのは、梅雨が明けてからだろうか。


 通販関係をいろいろ調べているうちに「ヨドバシドットコム」という通販サイトにたどり着いた。全商品、全国どこでも送料無料だという。かくしてヤフーオークションの方で長年見つからずにいた強力接着剤がいとも簡単に手に入り、その“勢い”でカヌーの補修を発作的に今日始めた。
 あ!  この場合の「勢い」は今日のお題の「勢い」とはちょっと違いますな。