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Fieldnote 2017 わたしは別名「味の素男」である

穴あけ

下準備

水に漬ける

腐りました

根気の要る作業

よく出来た方だ
2017年09月24日(日)「ひょうたん野郎」

 収穫したひょうたんに穴を空け、水に漬け込んだのが14日だった。それから丁度10日である。そろそろ中身が腐って液状になっている筈である。庭に置いてあるのだが、そばを通ると結構きつい臭いがするのだ。近所から苦情がくる前に今日やっつけてしまうことにした。
 今回工夫した点は、1個1個中に水を満たした上で栓をした事だ。何かのはずみで中の水がこぼれてしまい、腐敗が不完全になることだけは何としても避けたかったのだ。不完全だと中身(種もふくめて)を全部綺麗に出せない。そうなるとまた手間が増えることになる。

<以下、写真を見ながら参照していただきたい>

@殻(?)がかなり固いので電動ドリルが便利でお勧め。過日縦割りにして観察したので、種の標準的な大きさは分かっていた。そのサイズから判断して直径7mmの穴を開けた。

A前述したように水を満たした後、小枝を挿し込んで栓をした。中に入ってしまうと厄介なので長めに切ってある。

B水に漬け込んだ。浮いてこないようにレンガタイルの重しで押さえた。

C10日経った。臭い。どんな臭い? と聞かれてもちょっと他に例えようの無い匂いだ。腐敗臭には違いないが「ひょうたんの腐敗臭」としか言い様が無い。まったく答えになっていませんネ。そうだなあ、敢えて言うなら腐ったギンナンの実の臭いにちょっとだけ塩素系漂白剤の臭いを混ぜた感じ。なおさら分からない?

Dトロトロっとした白濁した汁と多数の種が出てくる。水を入れてシェイクし、中が空になるまで根気よく洗う。マラカスの練習だと思えば苦にはならない。種が四方八方に飛び散ったので、来年は庭がひょうたんだらけになるかも知れない。表面の薄皮はあっさりツルリンと剥ける。

E陽に当ててよく乾燥させる。オツマミ皿を作った時の経験からすると、臭いが完全に消えるまで1週間ぐらいかかる。完全に乾くと、発泡スチロール並みの軽さになる。その点はちょっと感動もの。


 ひょうたんなんてみんな同じ形だろうと予想していたのだが、けっこうひとつ一つが個性的で面白い。上下のバランスがいいものはヴィーナスのようで美的でさえある。
 問題なのは今後これで何を作るかだ。水筒? 唐辛子入れ? 徳利? そうだ!“味の素”が無いと生きていけない体なのでそれを詰めて、どこに行くにも腰にぶら下げていることにしよう。街中で職質などを受けて、白い粉と間違われて誤逮捕などされれば実にいい経験になるというものだ。
 そうなるとやはりニュースでは「今日、とんだひょうたん野郎がいたもので……」となるのだろうなあ。