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破っちゃいけませんぜ
こりゃあ春から縁起がいいや!
2015年01月07日(水)「 春の縁起 」

 昨年のサマージャンボ宝くじが、組数は違ったが1等の番号と200番ぐらいしか違わなかったので「来てるな!」と思うのである。
 で昨年暮れに年末ジャンボを買うにあたりわたしなりに研究をした。せっかくだからちょっとだけ薀蓄を披露する。

 宝くじの起源は「富籤(とみくじ)」というものらしい。で富籤を辞書で調べてみると“ある普請のための資金収集方法のひとつ”みたいなことが書いてある。「普請(ふしん)」というのは「おしん」とは関係なく、建築や土木工事のことだ。つまり、お上が築城や治水工事の資金繰りのために富籤を開催し、金集めをしたのが宝くじのそもそもの始まりという訳だ。お上の他には神社仏閣が開催者になることを許されていたようである。

 ホホーとわたしはフクロウになるのである。と言うのも、今まで宝くじというものを開催(主催)者側から考えたことがなかったからだ。
「3億円あったら家族3人1億ずつで俺は放浪の旅、7億円当たったら裏山を買って釣り堀経営」などと妄想するばかりで、一体全体宝くじの収支はどうなっているのだとか、本当に儲かっているのは誰なんだ? とかは考えたことが無かったのである。

 で、調べた。そして色々と驚きの事実が分かってきたのである。
 先ず、宝くじの仕組み。1000万枚の単位をユニットといって、1ユニットの中に1等が1本という仕組みなのだ。なので確率は1000万分の1である。そのユニットが回数によって多少の違いはあるだろうが50〜60ユニット分ぐらいは売れるそうだから、それに合わせて1等が50〜60本出るわけですね。50ユニット売れたとして1回の売上がなんと1500億円はあるわけ。想像していた以上の額だ。以前新橋の銀行でガラスケースに入った3億円の札束の山を見たことがあるが、あれの500倍かと思うと笑いたいが笑い方が分からない。
 そして、その内当たり賞金として支払われるのが46%ぐらいだという。3億円の山が230個だ……う〜ん、6畳間に入りきれるだろうか?
 待て待て、そんなことはどうでもいいのだ。問題にしたいのは、還元率が他のギャンブルと比べると非常に低いということだ。競馬や競輪、競艇、パチンコなどでは還元率は60%前後ある。つまり、宝くじはどちらかと言えば主催者側にとって非常に美味しいしくみの商売と言えるのである。儲けの一部が公共事業の費用に当てられたりもするらしいが、それにしても基本的な粗利率が高過ぎる。
「前後賞合わせて1等7億円」の派手な謳い文句と、米倉涼子のパワフルイメージについつい翻弄されて、我々は汗水流して稼いだ大切なお金をどぶに流してしまう訳なのだ。
 さらにこんな話も聞いてしまった。換金締め切り間際になると「50本ある筈の1等の内、まだ5本の当選者が名乗り出ていません。券を失くしてしまったのでしょうか? それとも忘れているのでしょうか、勿体ないことです」なんてことを言って妄想及び欲望をかきたるテレビ番組などを時々見かけるでしょう? あれはほとんどヤラセの嘘で、実はそれらの当たり券は“売れ残ったユニット”の中に有るのだそうだ。分かっていてそういうことを言うのだから、なんだか巧妙な詐欺に合ったような気分である。とすると、賞金の実支払率はさらに低まり、なんだかインディアンに嘘をつかれたうえに坊主に丸儲けさせてしまった感じがある。

 知れば知るほど「当たる筈がない感」が強まる宝くじなのだが、よく言われるように買わなきゃ可能性ゼロなのである。さらに深く考えると、1ユニット全部を買い占めたとしても、結局賞金額は総額の46%でしかない筈なのである。それってなんだか空しい。
 そこでオイラは考えた。購入枚数を増やさずに当選確率を上げる方法、そうそれは購入場所なのである。
 思えば、わたしはいつも締め切り間際に適当な売り場で滑り込み購入をしていたのである。土気のビバホームで買ったって当たるわけがないのである。よく当たる売り場……枚数がたくさんでるから?……果たしてそうだろうか。同程度の大量枚数を販売する売り場でも、出ない所はさっぱり出ないそうだ。これはもう理屈や統計学では解明できない問題なのだろう。
 太古の昔から人々はそれを「縁起」と呼んだのである。

 有楽町駅の、地下鉄有楽町線へつながる地下道入口のすぐ横にある売場で、行列に並んで購入した。
 するとですね……3000円分連番で買った10枚の内、下2ケタの5等が1枚と、下1ケタの6等が1枚当たったのだ。支出3000円で収入3300円である。図星である。わたしはまたまた「来てるな!」と思うのである。
 あと……宝くじの神様の好みなんかが分かると、プラス祈祷程度で4等ぐらいまではこの理論でイケそうな気がするゾイ。