SAKURA INTERNET
痛みの辛さはよく分かる
 

風はあるが暖かい

4分咲き?

まだ散りはしない

陽の当たる場所

青い空

降りてゆく元気が無い

桜だらけ

1周したことがある

まだ育ちそうだ

春うらら
2019年04月02日(火)「花曇り」

 毎年訪れている「長柄ダム」に桜の咲き具合いを見に行ってみた。山上ダムなので平地より若干開花時期は遅いのだが、今年は都内の開花宣言が異常に早かった(先月の26日)のでもしかしてこっちも、と期待した訳である。
 風はあるが気温自体が高いせいで、今日一気に咲いた感がある。3分か4分咲きと言ったところ。初々しい。

 犬たちを連れて来たかったのだが、実は今“ソラ”の方が歩けなくなっている状態なのだ。MRIなどの精密検査をまだしていないのでなんとも言えないのだが、腰痛(いわゆる椎間板ヘルニア)か、もしくは脛椎を痛めたか、らしいのである。
1ヶ月位前から様子がおかしくなり、散歩の途中でよろけたり動けなくなったりし始めた。体重が18kgあるので、特に女性陣がダッコして帰ってくるのは相当キツい。その可能性を危惧して、散歩の範囲を狭めたり時間を短くしたりすると筋力自体が落ちてしまう。悪循環そのものなのである。
 ビーグル犬のヘルニアは割りに症例が多く、特にオスは人間と同じで尻の筋肉が張っていないのでかかりやすいらしいのだ。
「鎮痛剤を飲んでひたすら安静にして、部位の炎症が治まるのを待つしかないですねえ」
 10数年前にわたし自身が整形外科医から言われた通りのことを今回獣医も言ったらしい。けれど、犬は一時的に薬で痛みが引くと嬉しくてすぐにはしゃいで跳びはねたりするから、かえって悪くなったりする事があるらしいのだ。最悪、寝たきりや下半身不随もあるらしい。9歳だからなあ、もうそれほど若い訳ではないのだ。病は突然襲ってくる。

 何が起きても親友(笑)だからキッチリ面倒はみるが、もしかするとあの弾けた表情を2度と見ることが出来ないかもしれないと思うと悲しくなる。同時に、一緒に遊びながら楽しい気分に浸れる自分自身も失われる訳だからこれもまた辛い。
 メジロの大群が囀(さえ)ずりながら桜の木々を渡り、人々は弁当を広げて笑っている。
 わたしは桜の下でぼんやりと、気が早いのは分かっているが、犬の下半身用の台車をどう作ろうかと思案していた。
 晴天なのに、気分は花曇りである。