浜田省吾のサングラス 」

  栃木の方でもラジオのDJをやっていたので、いろんなゲストを迎えて話をする機会に恵まれることになった。桐ヶ谷仁さんとか、雅夢の三浦和人さんなどは何度も番組に出てもらった。
 で、確か浜田省吾さんとも栃木のラジオでゲストに出てもらったのがその付き合いの始まりだったような気がする。ただ拓郎のツアーでギターをひいていた青山さんが、浜省と元「愛奴」というグループを組んでいた人なので、その後レコーディングのときに話が出たりと、いつもなんか身近に感じてはいたのは確かだ。
 
 その頃の浜田省吾さんはもちろんもう売れていたけれど、カップヌードルのCMが売れる前だったから、今のように巨星というわけでもなくて、わたしなどともジョイントコンサートをしてくれるような、ギター1本でも歌ってくれるようなところがまだあって、そういうライブの時は恭司くんというギターの人と二人で行動していたように記憶している。
  浜省といえばサングラスだ。一説によると用足しの時も、セックスの時も外さないということだったが、直接聞いたことはないのでわからない。分りたくもない。
  が、わたしは見たのである。フッフッフッ、ばらしちゃるけんね。
 
 栃木のラジオ局主催のジョイントコンサートを終え、もろもろのことがお開きになり、出演者たちも帰路についた。宇都宮ぐらいだと泊りはないから、みんな電車で帰るわけなのだ。会場を後にしたのはみんなバラバラの時間だったのだが、電車の本数がそんなに無いので、結局ほとんどの出演者が同じ電車に乗ることになるんだね、これが。
  浜省は女とホームのベンチにかけていた。サングラスを外して。そしてサングラスを外した浜省は、誰からも浜省と感づかれることが無いのをいいことに、そのファンらしき女の手を握っていたのだった。
  20年以上前の話だからもうとっくに時効だが、浜省よ、君はたれ目なんだね〜。う、書いていてアホらしくなってきた。
 ここぞというチャンスに自分が浜省であることを隠すために、いつもいつもサングラスをかけていたのだな!
 
 ますますアホらしくなってきた。名曲「片思い」を聴きながら
、わたしはもう寝るぞ。わたしのmp3プレーヤーには浜省の曲が何曲も入っているのだ。れっきとしたただのファンである。