同じ1954年生まれなのよ
 
2022年07月08日(金)「吐気が止まらない」

 11時半過ぎに安倍元首相が銃撃されて、テレビでもスマホにも速報が流れた。心肺停止状態だという。昼のニュースには既に銃撃時の映像が流れて、さらに続々と一般人がスマホ等で撮影した動画が流れた。こんなことが日本で…、手製の銃でって…、警察は何してたんだよ…、わたしは理由のはっきりしない吐気をもよおした。いきどおりを感じると吐気をもよおす性質なのだ

 午後13:30過ぎに4回目のワクチン(コロナ)接種を受けた。今回はモデルナ製のものだ。これまで副作用というものを一度も経験していなかったので、まあ舐めくさっていたせいもあるが、筋肉痛がやや有るだけで気にもとめていなかった。
 安倍元首相銃撃事件の方は珍しくものすごい速さで解明してゆき、犯人の素性もほぼ分かり、しかし残念な事に17:03には死亡が確認され、その後治療の詳細について病院の記者会見も開かれた。淡々と語るドクターの会見は見事だったが、リアル過ぎてまた少し吐気をもよおした。こころなしか微熱が有るような気分もした。

 21:50頃、急にひどい悪寒に見舞われた。手の指が真白だ。寒くて寒くてブルブル震えた。勤務中なので寝るわけにはいかない。まさかの時の用心にロッカーに常備してあるダウンジャケットを着こみ、エアコンを暖房にして、非常時なのでロキソニンを2錠と風邪薬を1包と別の解熱剤を1錠飲んで耐えた(オーバードーズではありません)。熱は37.8度しかなかったが、とにかく震えが止まらない。血圧が204と189、脳内出血レベルだ。
 いきどおりを感じると吐気をもよおすというのはどうやら単なる思い込みだったようだ。モデルナワクチンの副作用がジクジクと進行していたのだろう?

 ブルブル震えながらもテレビの報道番組は見続けていた。安倍さんを特別敬愛していたわけではないが同じ1954年の生れであり「自分のペラペラな人生に比べて、すごい人生があるものだなあ」と常々思ってはいたので胸が詰まる思いだったのだ。ましてこんな死に方って今の日本に有っていいのか? と辛かったのである。陰ながらの弔いの気持ちもあった。
 政治家だったか、したり顔の一般人だったか忘れたが「今回の事件は民主主義への挑戦であり、絶対に許されるものではありません」という台詞が聞こえてきた。え? 今回の事件って「民主主義への挑戦」なのですか? そんな偉そうなもんじゃないでしょう! ただの暴力じゃないですか? 挑戦というのは正しき手順をふまえて堂々と挑む事ではないかと思うのだ。今回の事件は誰が見ても「ただ気狂いの無差別テロ」なのだ。事情がどうあれそうなのだ。
 吐気がますます止まらないよ。

 小林 倫博