オイラは…オバケ作家って訳だな

キラ団員だ

これがオイラよ

オレと団長だ

ゴイサギのようだナ

足環を付けてたんだ

２０１５年０２月２０日（金）「ゴーストライター」

　あ、初めまして、オイラはスカポン探偵団のソラです。犬です。
「ニッパチはやっぱダメだ、なんもかんも上手くいかねえ！」とおとうさんが投げたので、今回はオイラが代わって書くことにしました。ゴーストライターになった気分です。
　とは言っても、オイラがわかる人間の言葉といったらゴハンとオヤツとウンコとオシッコと、オテとオカワリとオスワリとマテとヨシとゴーゴーと、あとはジャンプとコッチコイとパンとロリコンとタマツキとネエチャンぐらいのものですから、まあろくなものは書けないでしょう、ハハハハ～命のハハ。
　おとうさんは毎晩、オイラの腰を揉みながら、猫撫で声でブツブツブツブツ３０分ぐらい喋りながら寝ますが、オイラはまあそういうことですので「オスワリしていると目の前に美味しそうなゴハンやオヤツやパンやらもう何でもかんでもが並べられて、オイラはそれらが食べたいものだからジャンプしながらオシッコしてみたり、ロリコンのオカワリをしてみたりタマツキネーチャンにお手をしてみせると、お父さんが最後にヨシとか言う夢」を見てしまいます。
　ピクピクするぜまったくヨー、です。

　ではでは早速「今日の事件簿」を言います。
　今日のパトロールでは水辺の郷公園で、デカい謎の鳥の白骨死体を発見しました。謎ですがゴイサギでしょう。すっかり白骨になってしまっていたので、たいして臭いませんでしたが、そこはほれ人間の１億倍の嗅覚ですからさ、見逃しませんぜ。
　足に輪っかが付いていて電話番号が書いてありました。きっと「１個体の生息状況および行動範囲の調査と検証」みたいな事を真面目にやっておられる方がいらっしゃるのでしょう。頭がさがります。丁寧語も使えるんだぜオイラは。
　おとうさんはすぐに電話をしていたようですが「繋（つな）がらん」と言って怒ってしまいました。「自分でこんなもんハメといて、鳥より先に死んでどうする」とも言っていましたが「なんですぐ殺すかなあ、この男は」とオイラは思いました。鳥ももう死んでるし。
　面倒臭くなったのでもうそろそろ止めますが、言いながらふと思ったのですが「面倒臭い」って何が臭いのでしょうか。人間語は実にむずかしいです。犬語なんか１種類だけです、ワンですからネ、ハハハハ～命のハハ。
　あ、最後に……おとうさんはオイラの顔を見て「男前だねえ、吉川晃司にそっくりだ～」とか言っていますが、ですか？
　あ、もひとつ最後に語彙の少ないオイラがなんでこの作文ができたかといいますと、この家は２階建てなんですけど夜中に３階から降りてくる人が一人居て、オイラに乗っかるのです、５分間だけだけどその時、書きました。
　ゴーストライダーでもある訳やネ、なんちゃって。