さよならだけが人生だ

新しい主を待つ

ナンバーも外された

42970Kmかあ

カブ君…さよなら
 
2022年11月12日(土)「カブ君…さよなら」

 スーパーカブを復活させてまた昔のように乗り回すつもりでいたが、自分で思っているほどもう体力も気力も残っていないことに気が付いた。職場にバイク好きの方がいて、スーパーカブを是非レストアしたいとおっしゃるのでタダで進呈することにした。一抹の淋しさは有るが、朽ちさせるよりはカブ君にとっても幸せというものであろう。妻は無神経にも「庭が広くなって嬉しいわ、前から邪魔だと思ってたのよ、オホホ!」などと喜んでいる。男のロマンは所詮女には分からない。

「男は二輪、クサヤは七輪!」などと馬鹿を言っていた頃が懐かしい。「65歳までに100000Kmは走るサ」などと豪語していたが、情けないかな、わたしのカブ旅は42970Kmで終ってしまった。地球1周に毛が3本ぐらいだ、オバQか! 全然威張れないネ。

 別に終活を始めた訳ではないが、使わなくても持っていたいサという物への執着心がだんだん無くなりつつある。昨日、ボロいゴムカヌーを切り裂いて粗大ゴミに出した。最初に手に入れた1艇だけを残して、あとは1000円即決でヤフオクに出すつもりだ。ギターもマーチンのD28とKヤイリが作ってくれたW小林倫博モデル”の2本を残してあとはリサイクルショップ行きにしようと思っている。多めにみても、余命あと干支一回りぐらいだろう。
 
 身軽になってジプシーのような生活をしよう。あれ? 10年前にもそんなこと言ってたかも…。

 小林 倫博