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実によく使った、堅牢そのもの。

508Aばらしてみた

ポンプキャップ

こっちの508Aは若い

¥500ぐらい。十分だ。

良くできました
 
2021年12月29日(水)「コールマン復活」

 カセットガスはとても手軽で安価でありがたいが、真冬の屋外(キャンプ等ネ)ではガス圧が落ちて火力が安定しない(弱い)。来月も再来月もW渡り鳥の会”をやる事になったので、これを機会にコールマンストーブ(×2個)とランタンをメンテすることにした。共にホワイトガソリンを使用する。まあレトロと言えばレトロだが、安定と安心のアイテムだ。
 リサイクルショップなどでも人気で「ビンテージ」と銘打って高値が付いている。妻などは「売っちゃいなよ、売っちゃいなよ」とそそのかすが、わたしは売らない。いや、わたしのは売れない、傷だらけなのだ。もう20年以上使ってるからなあ。それにホワイトガソリン専用なのにレギュラーガソリンを入れて使ったりもしていたのでストーブの片方はジェネレーターが完全に詰っている様子。真剣にメンテ及び修理をしないとこのままでは使えないのだ。

 ストーブと言っているが分かり易く言えばまあコンロである。508Aというのを最初に買って、妻と「どこでも焼肉」というのをやって遊んでいた。焼肉を食いながらスープも飲みたくなったので508Aをもう1台買い足して、次に娘と遠くまで(長野や群馬)キャンプに行くようになってからランタンを買い足した。ホワイトガソリンの火器はボーボーと燃焼音がうるさいのだが、その音のおかげでイノシシや猿などが近づいてこないので実に安心の睡眠がとれるのである。とは言っても、まあ一番ありがたいのは火力の強さと明るさ。

 3つともポンプのカップが劣化して圧を上げられなくなっていたので、その部分を交換。タンク内の圧をあげてガソリンを噴霧する仕組みな訳なのです。次に火力調節のレバー部奥にあるOリングの劣化でガソリンがジクジクと漏れてくるので、ここも3つとも交換。引火すると大爆発につながり命にかかわるので交換後の確認作業もつい真剣になる。ホワイトガソリンは純度が高く、引火性も揮発性も値段も(笑)高い。

 ランタンのガラス(グローブという名の円筒形のやつ)の煤を拭いていたらピッという音がしてヒビが入ってしまった。力なんか全然入れていないのにだ。そして笑うほど簡単にヒビが大きくなり砕け散った。魔法のようだった。純正品は4000円ぐらいするのでちょっと躊躇していたら代用がききそうな物をヤフオクで見つけたので試してみた。高さが5mmぐらい高いがトップのネジ留め部分のボルト長に余裕があって、ばっちりはまってしまった。シメシメである。
 グローブが割れて諦めている人がいるなら探してみてください。450円位で入手できます。中国製を気にしないならお買い得。

 さて重症なのは一番古い508Aのジェネレーターの詰まりである。純正パーツに交換すれば新品同様の燃え具合になるだろうが、5000円出すなら程度のいい別の中古が買えるかもしれない。で、ダメモトと思い切って完全分解してみることにした。
 それで分かったこと。なんとクリーニング用のワイヤーがちょん切れてジェネレーターの中に詰まっていたのだ。2mmほどワイヤーの頭が残っていたのでラジオペンチで引き抜いてギターの1番弦でグリグリして煤を除いた。有ると便利なギター弦!
 ポンピングしてレバーを開けると、空気が出てくるので開通したようだが問題はガソリンの蒸気が出過ぎて危険な大きさの炎になりはしないか? という点である。それはそれで面白いが火炎放射器で作るすき焼きは臭そうである。

 あとはホワイトガソリンを実際に入れて使えるかどうか検証してみないとわからない。31日にやる予定だ。あ!31日って大晦日じゃないですか、すっかり忘れてた。紅白は観ない、格闘技も観ない、年越し蕎麦も食べない、娘はどっかに行って居ない、妻も遅くまで帰って来ない。ここ数年だいたいこんな大晦日である。こういうのって「寂しい老後」っていうのじゃなかっただろうか? 
 来年もよろぴく。
 小林 倫博