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白飯持参でいらっしゃい

このまま食うか?

牛飯にしたいぐらい

鴨が葱を背負ってきた

新作味噌6種です
2016年03月04日(金)「 豚味噌の会、解散 」

 発足してまだ1年も経っていないが、残念ながら「豚味噌の会」は解散することになった。会長(わたし)が全員から集めた運営費を使い込んでしまったとか、若い女性会員に“顔舐めベロベロ関係”を迫ったとか、はたまた宗教団体化を密かに目論んで金の豚像を注文していたとか、そういうドラマチックな事件があっての解散という訳でもない。
 単純に言えば実に単純、豚肉の味にちょっと飽きたのである。“熱しやすく冷めやすい”は九州男児の常であろうか。

 で、新たに「味噌会」というのを立ち上げることにした。つまりだ、鳥味噌良し、牛味噌良し、豚味噌もちろん良し……なんでも良し、という訳である。肉に限らず植物でも構わない。生姜味噌良し、葱味噌良し、柚子味噌良し、唐辛子味噌良し、なのである。これでグ〜ンと幅が広がる訳やね。
 しかしだ、会の名前にはチト苦労した。当初「肉味噌の会」にしようかと考えたのだが、上記の通り植物性味噌も結構ある。次に散々知恵を絞って「おかず味噌の会」というのを思いついた。こりゃあ素晴らしいオリジナリティだとドヤ顔になったのも束の間、おかず味噌という名称はすでにWeb上でスタンダードになっていたのだ。地団駄を踏んだ。
「味味噌の会」「旨味噌の会」「変わり味噌の会」「創作味噌の会」「ドレミソの会」……、どれもしっくり来ない。結局あきらめて「味噌会」である。

 会の名前を考えるよりも、味噌に入れる具材を考えるほうが生産的だと気がついた。で今日、まずは6種類の肉味噌に挑戦したのだ。まあ具材及び薬味が多少変わったとしても、概ねオリーブ油と砂糖と味の素で調整するので似たような味になりそうな気がするが、そこはまあ会長の意地で頑張ってみた訳やね。
 4枚目の写真を見ていただきたい。@は普通の豚味噌、普通に美味い。ネット通販しても評判になる自信はあります。Aは油と糖分を控えている人用のもの。甘味料に“ラカントS”というのを使っている。妻用だったりする。Bは合鴨味噌。鴨鍋用の肉をメインにして葱と椎茸を背負ってもらった。Cは羊味噌。100グラム¥550の北海道直送のいい肉を使ったので臭み無し。生姜と黒ゴマを混ぜた。Dは牛味噌。こちらは焼肉用の肉に生姜と山椒を入れて薄い醤油味にし、そのまま食べてしまいたい衝動を振り払って味噌を練り込んだ。Eは既に実績のある鳥ソボロ味噌、白ゴマの香りが食欲をかきたてまする。

 創作おかず味噌のアイデアを練るのは実に楽しい。日本には古来、大豆蛋白で作ったチーズ「醍醐(だいご)」というものがあるが、醍醐味噌なんて実に体に良さそうだ。職場の将軍様は「幼少の頃、ジイさんが作ってくれた鯨味噌というのが忘れられない」とおっしゃる。今日は鯨肉が手に入らず実現できなかったが、いずれ微笑んでいただきたいものだと思うのである。
 今日作った味噌たちの試食会もやらねばならない。他人に食ってもらってその意見を取り入れてこそ職人魂というものだ。そうでなければ、それこそ「手前味噌の会」になってしまうものなあ。