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事実は小説より奇なり

42年前のチケットだ

笑っちゃうよ、絵が変

わたし、FMラジオ買います
 
2021年10月24日(日)「あの頃青春グラフィティ」

 10月12日に坂田和之さんという方から突然メールが届いた。坂田さんはコミュニティFM局で全国放送の「あの頃青春グラフィティ」という番組のディレクターさんらしいのだった。
 かいつまんで言うと、坂田さんが、娘さんと一緒に訪れたの都内の高校の学園祭のバザーでかぐや姫の「三階建ての詩」というLPレコードを手に入れたのが事の始まり。で、その日から10年程経ったある日、偶然にもそのLPのジャケットの中に、コンサートの半券がたくさん入っているのを発見したらしい。さらにその中の1枚に誰かのサインがしてあったらしい。坂田さんは、これはきっと元々の持主にとっては「宝物」だったのだろうなあと推測する。
 で、坂田さんはすぐにWeb上でそのサインの主を知ってる人はいませんか〜?と探したらしいのね。すると、そこから「小林倫博という人のサインではないか」「ホームページも有りますぜ」という投稿があって、ついにはわたしとつながったというあらまし。もちろん坂田さんはその時点では小林倫博については何も知らなかった。

 いやいや、すごいことがあるものだなあ、とわたしは感動した。わたしのことを知っている人がまだこの世に居たという事に先ず感動した。シンガーソングラーターとして活動した期間は10年に満たないし、やめてからももう40年近い。ヒット曲などないし、たまたまかなりマニアックなファンの目に止まったのだろうと想像する。
 で、坂田ディレクターの意図としては、そのサインがわたしのものであるかどうかの確認と、半券の裏にサインをした時のいきさつなど詳細を覚えているかどうかの問い合わせだった訳なのだけど、残念ながら……当然覚えていなかった。ただ、当時サインの脇に自分の似顔絵を描くようにしてたので、サインは間違いなくわたしの物だった。
 こうせつさんのコンサートツアーにゲストで出させてもらっていたので、おそらくコンサートが終わってからLPの最初の持主がたまたま出口付近でわたしと遭遇して、サインをさせて頂くことになったのだとは思う。坂田ディレクターがおっしゃるには、おそらくチケットの半券やわたしのサイン(手前味噌だけど)は彼にとって「宝物」だったはず、それにヒントを得て今週のテーマは「青春の宝物」ということでストーリーや選曲を進めて行きたい。と、まあそんな感じだった訳です。

 放送日の23(土)は昨日書いたように車がダメになって(現在FMが聴けるのは車だけなのだ)リアルタイムでは聴けなかったのだが、坂田ディレクターがMP3の同録データをすぐに送って下さったので、今日じっくり聴いた。
 気恥ずかしいぐらいにすごく大きく、大切に扱っていただき、また「振り向けば風」という曲までオンエアして頂き、感謝感激であった。リアルタイムで聴いたら、涙を流して感動しただろう。ちょっと大袈裟。

 坂田和之さま、あなた様と今回のご縁に感謝いたします。ラジオ買って毎週聞きます。
 小林 倫博