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雨にも負けず風にも負けず
 

降ったり止んだり

タープさえ張れば

先ずは鳥胸肉

くさやの干物

健全な焚火
2020年07月06日(月)「雨キャンプ」

 
かなり強い雨が降っていたが、今回は中止にはしなかった。タープさえ張ってしまえば後はどうにでもなる。とにかく今回は「酒池肉林」に徹する会。
 大雨の後の川と海はどうせ荒れているので、次の日の釣りはもう結構どうでもいい感じになってしまい、竿などもコンパクト竿2本のみ。餌もアオイソメ1箱。まあ結果から言うと、ゴミが多すぎて釣りにはならなかった。金魚ぐらいのサイズのセイゴの稚魚(?)が1匹だけ釣れたけどね。

 さて、今回ネモッちゃんが頂くのは「クサヤの干物」である。食ったことがないという。渡り鳥の会の帰路で、いつも次の会のトピックス食材を話し合うのだが、意外なものの名があがったのでびっくりした。春菊やら紫蘇やらの匂い系がダメなのに、果たしてクサヤが食えるのだろうかとやや心配したのだ。“猫またぎ”といって猫もまたいで通るんですよと教えたが、大丈夫だろうか。酒をいっぱい呑んで、ちょっと感覚が鈍くなってから食うことにしよう。

 早めに炭火をおこし、火の勢いが安定したところでクサヤの登場である。新島の水産商店から2匹送ってもらった。真空パック製品で1匹¥580、クール便が¥900と高いがそこはしかたない。届いた日に家で1匹食ってしまおうかと思ったが、妻に「家で焼かないでよ、山で焼いてきて!」と釘をさされたので機会を失った。
 昔オンボロアパートに住んでいたころ、部屋でクサヤを焼いて近隣から苦情をもらったことがある。確かに「うんこ」の匂いに近い。夕食時だったから、さぞかしきつかったのだろう。吐いたかも知れんなあ。

 ネモッちゃんの第一声は実に詩的であった。
「象舎のバックヤードの匂いがしますね」
「象舎ですか……」
 な、私的だろう、牛舎でもなく豚舎でもなく、鶏舎でも馬舎でもなく象舎ですよ象舎。ほぼうんこの匂いなのだが、象になっただけで何かこういい匂いというか、品が出たというか、価値観が上がったというか、匂いが薄まったというか、ネ。
 江戸時代に象の糞が薬になるってんで、象が道に糞をすると庶民が群がって取り合いをしたという話を聞いたことがあるが、象の糞はいいよ。ネモッちゃんと象の間にどんな秘められたエピソードが有るのかは知らないが、象舎で働いていたことが有るのかも知れない。わたしは触れてはいけない気がしてそれ以上つっこまなかった。
「この匂いは全然平気ですよ!」
 と言いつつひとかけらしか食わず、持参したサバなどを焼いて食っていたところをみると、どうやら彼的にはハズレだったのだろうか?

 次回の渡り鳥の会ではイノシシ肉のトンカツを食うことになった。マジかよ。
小林 倫博