「9月のソナタ」というのは実にいいタイトルだと自画自賛。 いつか使おう使おうと思っていたのだが、なかなか合う話が思いつかない。で、はたと気がついた。そうだ! タイトルがかっこいいんだから、中身は適当でもいいかの知れない……と。
 だからタイトルは「9月のソナタ」だけど、中身は「9月のソノタ(その他)」なのだ。横着菌にどんどん犯されていく今日この頃。



上澄みをホースで吸い取る

ダサイかも

瓶にラベルを合わす

2014年09月17日(水)「 瓶(びん)が足りない 」

 5日に仕込んだ第2弾の分にヨーグルトを入れるついでに、第1弾分を絞り(濾す)きることにした。瓶詰めである。上澄みを汲み取って……という作戦は結構良かったみたいで、それだけでもう飲める状態。まあ濁っていてもワインどぶろくだと思えばイケルんだけど、やっぱり透き通ったワインは綺麗なのだ。
 しかしながら、ここからコーヒーフィルターで濾してもなかなか透明にはなりませんのだった。自然にゆっくり沈殿させるしかないのだろうか?

 瓶が足りない。第一弾分で予定通り7本取れそうなのだが瓶が足りない。迂闊であった。
 仕方がないので汲み取りと濾過作業をしながら、瓶が足りないのをいいことに700ccぐらい飲んでしまった。
 酔っ払った頭で考えたので、つまらない銘柄になってしまった。「青空育ち」だって、ダセえなあ。東ハト「果実園」のセンスを結局引きずっていくんだなあ俺は。
 あ!東ハト「果実園」という銘を考えたのは俺じゃなかったわ、失礼いたしました!





ハラペーニョのピクルス

ハバネロ怖い

刺すような辛さ

右、激辛醤油

コレクターか!

2014年09月18日(木)「 カプサイシン・コレクション 」

 結局、ハバネロって奴は調味料に混ぜるとか、ハバネロ味噌とかソースとかにするしかないと決心した。「炒めて食う」とか「サラダで食う」とかしたら、おそらく俺はお陀仏だ。カプサイシン・マニアではないのだ。ただただ美味しく食べたいのである。

「外でやって頂戴」と妻がいうので外の作業代でオペする。ポリエチレン手袋は必須だ。先日パラペーニョでさえ調理した後に小便をしたら、ヒリヒリしたものなあ。「オー、お主まだ生きておったか?」とついうれしくなったものなあ。寂しいなあ。

 冬に辛〜い湯豆腐を行きたい。でハバネロ醤油というのを作っておくことにした。
 刻んでいる最中にも鼻が痛かった。小さい破片をちょっといたずら心で噛んでみたが、強烈な辛さでございます。点で攻撃してくる感じですな。剣山(生花の)のもっと小さくて鋭いやつが舌にささっているような感じ。
 のような感じ、とかばっかりで申し訳ないが、こればっかりは知っている人でないと理解できないだろうと思う。

「本当に使うの〜、ちょっと邪魔なんだけど」と妻に言われながら、着々とカプサイシン・コレクションが増えてゆく。
ハバネロもハラペーニョも今年は種を採ろうと思っている。ほしい人は連絡ください。あげます。




2014年9月25日(木)「 脱法ワイン 」

 11日の「ヌヴォー」の最後に「幻覚作用があるようだ」と半分冗談で書いたのだが、忌まわしい現実になってしまった。これが幻覚以外の何ものであろうか!
 本人(俺)がまったく覚えていないというのが恐ろしい。まあ、ただの飲み過ぎだろ! と言われればその通りなのだが、下の不始末(残念だが艶っぽい話じゃない)だものなあ。自他共にショックが大きい。
 下の話は歳のせいにするともっと哀しいことになるから、ここはやっぱりワインに何かヤバイ成分が含まれていたんだ! という線で着地させたい。
「脱法ワイン」ってタイトルで誤魔化そうとしてるだろうって? ピンポーン。

「青空育ち」(1回目の手作りワイン)は本当に美味い。で、ガンガン飲んでるのはまあ確かなんだけど、アルコール濃度が意外と高くてボトルの3分の2ぐらいの所まで飲むと、ズドンと脳ミソが軟化して突然膝が床に落ちる。
「おとうさん、いい加減にして寝たら? 床で寝ないでよ〜、犬じゃないんだから」などと言われながらも、ハイハイハイハイと怪しく笑いながら1本目を軽く空ける訳だ。
「知りませんからね、私達はもう寝ますからね」とか呆れられながらも、自ずと2本目に突入するわなあ。なんせ嬉し美味しいんだから。ちょっと舌先が痺れる感じがあったが「ワインと女は似ているなあ」などとほざいておった。
 まあこの辺までは覚えていたのだ。

 朝、目が覚めて廊下に出てビックリした。廊下中にトイレットペーパーが敷きつめてある。そしてそれらは湿っていた。
 何だなんだと半ば怒ってキッチンに入っていくと「自分で掃除してよネ〜」と女二人が声を揃えて冷たく言うのであった。
 ガーン! この、このわたしがだ、深夜に小便を撒き散らしたと言うのだ。すぐ横に犬用のトイレパッドが置いてあるのだが、どうやらそれに小便をしようとしたらしい。衝撃的な現実だが、チンチンを摘まんで暗闇の中をさまよう姿を想像したら可笑しくてたまらなくなってしまった。とうとう遂に、わたしは犬になった訳だ。
「片足を上げてやってたか?」と一人で笑っていると「違うだろ!」と、妻と娘は軽蔑しきった顔をした。

「前代未聞だなあ」
 わたしがため息をつくと、妻はビックリした顔をした。
「覚えてないの〜? 昔、いきなりガバッと起き出して、寝ている私の顔にオシッコしようとしたことあるわよ。私の顔は小便器に似てるのかと泣いたわよ。ワーッて叫んだらボーカルブースの中のドラムセットにしてたけど」
 ウーム、なんとかせんといかんのう。病院に行った方がいいのかのう。いつか命を落としかねない。

 なんといっても覚えてないからのう。夢を見たんじゃないのかのう。
 ワインとカプサイシンの食い合わせが最悪なのかも知れんのう。蟻ンコの蟻酸も疑わしい。
 う〜む、絶対に自分のせいじゃないことにしようとしてるのう、このジジイは。ウォ〜ッホッホッ。老人言葉がすっかりマイブームになって来たのう。ウォ〜ッホッホッ。


我家のカプサイシン3兄弟

ハラペーニョ万歳!
2014年09月30日(火)「 収穫祭 」

 収穫祭というほどのものでもないが、青トウガラシ、ハラペーニョ、ハバネロを収穫した。とくにハラペーニョがどんどん獲れるのでガンガン食わねばならない。前に妻も気に入ってくれた「チーズとハラペーニョ抱き合わせ&ベーコン巻き焼き」なるものを作って娘に食わせた。
 ケツの穴がどうのこうのとほざいていたが、一口食ったその瞬間から虜(とりこ)になりました♪〜とさ。ほ〜ら見ろ、食わず嫌いはいけないのだ。ケツの穴のことなんかは食った後から考えればいいのである。人生の格言である。

 ハバネロは既に作ってあるハバネロ醤油とハバネロオイルに足した。極端に辛いカレーとか寒い日の水炊きなどに使ってみることにする。それと、ハバネロ味噌というものを作っておきたい。
 鹿児島に豚味噌というのがあって、まあ参勤交代の時の栄養保存食だったと言われている。豚コマを味噌、生姜、砂糖などと炒めた簡単なものだが、熱いご飯になすりつけて食うと幸せの極致。明治維新の隠れた立役者だったのだ。かも知れない。
 さらにハバネロ入りなら江戸とは言わず、北極・南極ぐらいまでスッ飛んでしまうである。こういうのを「幸せの極地」というのであろうかのう。よくは分からんがのう。

 ではまた。




                  





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カヌーはどうした! カヌーは!
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